Orchestra del Teatro Dell’Opera di Roma, Tullio Serafin – Verdi: Messa da Requiem [2 SACDs] (1959/2022) SACD ISO

Orchestra del Teatro Dell’Opera di Roma, Tullio Serafin – Verdi: Messa da Requiem [2 SACDs] (1959/2022)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 02:15:01minutes | 5,4 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Tower Records Japan – TDSA-221/22

歌詞に心を込めたセラフィン渾身のレクイエムの歴史的録音。
イタリア以外のオケを指揮した貴重な「序曲集」も収録。
世界初SACD化。新規で本国アナログ・マスターテープより復刻。
歌詞対訳、新規解説付。シリアル・ナンバー付800セット限定盤

1959年10月に収録されたセラフィン(1878-1968)の重要な「ヴェルレク」録音を最新復刻。ダイミックな特徴ではなく、あくまで曲に忠実な演奏を行うことによりヴェルディの内面を描き出す、まさに正統的な解釈。これほどまでに合唱団やソリストの歌詞に対する意識が高い演奏はそうありません。さらに余白には同じく1959年に行われた「序曲集」全7曲も収録。ロンドンのオケを起用した珍しい録音です。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。歌詞対訳、新規解説付。永久保存盤です。800セット限定のシリアル・ナンバー付。

この「レクイエム」は歌詞に主眼が置かれたまさにセラフィンらしい曲に忠実な演奏で、ヴェルディのファンならずとも規範的な録音と言って良い名盤です。余白には「序曲集」も収録しました。今回、同時発売のローマでの「椿姫」(TDSA223)とこのアルバムは共通点が多い録音で、1959年6月に「レクイエム」、8月に「椿姫」の収録が行われていました(そして両者とも10月4日も収録。恐らく取り残しもしくは不具合部分の再収録と思われます)。オーケストラも同じローマ歌劇場管弦楽団、収録場所やプロデューサー、エンジニアも全て同一です。しかし音質は異なっており、同じ要素が多いとはにわかに信じられません。もちろん、セッティングが異なりますので別の録音ではあるのですが質感はかなり違っていました。マスターテープの保存状態やミキシング要因ということも考えられます。現代の復刻技術の凄さもある一方、数十年経た復刻の難しさも感じられた次第です。尚、「序曲集」も1959年の録音で、こちらはロンドンでの収録です。安定感ある豊かな音色が捉えられており、この時期で既に録音として一定以上の水準が常に確保されていたことが窺えます。イタリア・オペラ指揮界の頂点に君臨したセラフィンがステレオ初期に残した重要な録音であり、そこにあるのは、効果よりあくまで曲が主体かつ作曲家が中心の解釈。その真摯な姿勢は現代においても魅力的に感じられます。
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「レクイエム」自体は多くの録音が存在します。ダイナミックな演奏も多く、その意味ではこのセラフィン盤は地味に映るかも知れません。テキストの内容を重視した演奏であり、楽譜の忠実な再現を目指しているようです。合唱団やソリストは明確に、歌詞内容を把握した上で心を込めて歌っており、聴く者の心を打ちます。適度なテンポと見事な統制力はセラフィンならではであり、この演奏がCD時代ではTESTAMENTから再発されていたとはいえ、他の名盤の隠れた存在であったことは否めません。ソリストは一見して統一感がないと感じさせるものの、演奏ではそれぞれの力が見事に発揮されており、アンサンブルの精緻さやバランスは今聴いても申し分がない出来です。今回の最新復刻により、声の質感が上昇しオケの分離が向上しました。それにより、埋もれていた音や倍音、間接音が豊かになっています。「レクイエム」の名盤コレクショの中に、この盤が加わることを期待します。尚、録音は音色の確かさはあるものの、当時のダイナミックレンジ上の限界とテープの状態により、一部で聞き苦しい所があります。また、カップリングの「序曲集」は全7曲が1枚のアルバムで発売されていましたが、後半の4曲が1959年の2月19日にロイヤル・フィルと録音された後、2月27日に今度はフィルハーモニア管弦楽団と前半の3曲が収録、といった実は変則的な録音です。オケを変えた理由は契約上なのか等不明ながらも、さすがに統一感はあり、こちらもセラフィンらしい一意ある演奏となっています。

今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行っています。マスターは総じて整ったバランスであり、経年変化も少ない状態でした。そのため、極力オリジナルのバランスを重視し、音楽的な観点でのマスタリングを心掛けました。それにより楽器の距離感や奥行きなど見通しが良くなり、さらに定位が向上したことでストレスなく最上の演奏をお楽しみいただけます。尚、解説書には岸 純信氏による新規文章を掲載しました。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。今回のDefinition Series第44弾は、計2タイトルを発売いたします。
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Tracklist:

Disc 1
Requiem
01. I.Requiem and Kyrie – Requiem aeternam (4:42)
02. I.Requiem and Kyrie – Kyrie eleison (3:39)
03. II.Sequence (Dies Irae) – Dies Irae (2:15)
04. II.Sequence (Dies Irae) – Tuba mirum (3:18)
05. II.Sequence (Dies Irae) – Liber scriptus (5:24)
06. II.Sequence (Dies Irae) – Quid sum miser (3:55)
07. II.Sequence (Dies Irae) – Rex tremendae (3:55)
08. II.Sequence (Dies Irae) – Recordare (4:42)
09. II.Sequence (Dies Irae) – Ingemisco (4:07)
10. II.Sequence (Dies Irae) – Confutatis (5:53)
11. II.Sequence (Dies Irae) – Lacrymosa (6:22)
12. III.Offertorio – Domine Jesu Christe (4:48)
13. III.Offertorio – Hostias (6:09)
14. IV. Sanctus (2:44)
15. V. Agnus Dei (4:56)

Disc 2
Requiem
01. VI.Lux aeterna, VII. Libera me (6:41)
02. VII. Libera me – Libera me-Dies irae (4:48)
03. VII. Libera me – Requiem aeternam (2:49)
04. VII. Libera me – Libera me (4:58)
Opera Overtures
05. ] Nabucco – Overture (8:18)
06. Aida-Prelude – Act 1 (4:08)
07. Giovanna D’arco – Overture (8:38)
08. I vespri siciliani – Overture (9:10)
09. La Traviata-Prelude – Act1 (4:36)
10. La Traviata-Prelude – Act3 (5:06)
11. La Forza del Destino – Overture (7:58)

Personnel:
Shakeh Vartenissian, soprano (1-1)-(2-4)
Fiorenza Cossotto, mezzo-soprano (1-1)-(2-4)
Eugenio Fernandi, tenor (1-1)-(2-4)
Boris Christoff, bass (1-1)-(2-4)
Orchestra del Teatro Dell’Opera di Roma (1-1)-(2-4)
Philharmonia Orchestra (2-5)-(2-7)
Royal Philharmonic Orchestra (2-8)-(2-11)
Tullio Serafin, conductor

Note:
(1-1)-(2-4) Recorded at the Opera House, Roma on 17-29.VIII & 4.X.1959
Producer: Victor Olof
Balance Engineer: Francis Dillnutt
(2-5)-(2-7) Recorded at the Studio No.1 Abbey Road, London on 27.II.1959
(2-8)-(2-11) Recorded at the Studio No.1 Abbey Road, London on 9.II.1959
Producer: Walter Jellinek (2-5)-(2-7), Ronald Kinloch Anderson (2-8)-(2-11)
Balance Engineer: Neville Boyling

192kHz/24bit remastering from the original analogue master tapes

SACD ISO

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