The Philharmonia Orchestra, Otto Klemperer – Wagner: Klemperer conducts Wagner [2 SACDs] (1960-1961/2019
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 02:36:21 minutes | 6,34 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / EMI / Tower Records Japan – 02:36:21
クレンペラーの偉大さを如実に示した歴史的録音、ワーグナー:管弦楽曲3枚分のアルバムを2枚に集成。新規解説付。英オリジナル・アナログ・マスターテープから新規で復刻
大火傷から復活し体調が優れていたクレンペラーが1960年と翌年に一気に録音を行ったワーグナー:管弦楽曲集を2枚に集成しました。以前市販ではSACDシングルレイヤー3枚でリリースされていましたが、今回SACDハイブリッド盤として、完全新規で英オリジナル・アナログ・マスターテープより復刻を行っています。強固な意志で貫かれた、強靭なこれらのワーグナー録音は、クレンペラーの偉大さを示した歴史的録音です。現況での最高音質を目指し、マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
ワーグナーの管弦楽曲は1960年と翌年に録音され、LPでは15曲が作曲年代順に3枚に分かれて発売されました。CD時代では「ジークフリート牧歌」を入れて全16曲が2枚に収められています。ちょうどこれらの録音の際のクレンペラーは大火傷から復活し体調が優れていた時期にあたり、1960年録音のメンデルスゾーンの一連の録音など、後に名盤と言われるものを含め、多くの録音が行なわれました。ワーグナーは総じてテンポが遅いこともあり、曲調に合った重厚さが従来の緻密な解釈と合わさり、スケールの大きい演奏となっているのが特徴です。ただ、録音は同じ時期に行なわれていたものの、こちらも音質も千差万別でした。またコンディションにも差があるためマスタリングは困難を極めましたが、オリジナルを重視しました。その効果は絶大です。(1/2)
Read moreKathleen Ferrier, Julius Patzak, Wiener Philharmoniker, Bruno Walter – Mahler: Das Lied von der Erde, Ruckert-Lieder (1952/2022)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:15:46 minutes | 3,04 GB
Genre: Classical | Publisher (label): Decca / Esoteric – ESSD-90272
https://www.esoteric.jp/en/product/essd-90272/top
Read morePhilharmonia Orchestra & Chorus, Karl Böhm – Mozart: Cosi Fan Tutte [3 SACDs] (1962/2021)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 02:44:38 minutes | 6,6 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / EMI / Tower Records Japan – TDSA-200/02
ベーム没後40年企画。深く温もりのあるベームの指揮と秀逸な歌手陣による決定的名盤を高音質で再現!
世界初SACD化。最上の音質を目指し新規で本国アナログ・マスターテープより復刻。
歌詞対訳、新規解説含む140Pに及ぶ解説書付。
シリアル・ナンバー付800セット限定盤
2021年、ベーム没後40年企画としてこの曲の決定的名盤として名高い1962年の旧EMIとの録音を世界初SACD化音源として最新復刻!優秀録音盤。ベームらしい抜群な音楽の流れにより、歌手陣がそれぞれ最上の状態で歌唱を披露。緻密なシュヴァルツコップ、爽やかなC.ルートヴィヒ、存在感のあるA.クラウス等、聴きどころが目白押しです。マスターは良い状態で維持されており、素晴らしい音質で最高の名演が堪能できます。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。歌詞対訳、新規解説付。永久保存盤です。
ベームは2021年に没後40年を迎えました。他社でも復刻を進めていますがこの「コジ・ファン・トゥッテ」は白眉です。ベームのモーツァルト演奏は評価が高く、特にオペラではザルツブクルク音楽祭を始め各地で絶賛されました。その中でもこの曲は共演した歌手達からも最大の賛辞を受けています。正規録音は3種あり、ウィーン・フィルとの共演であるセッションの1955年盤とライヴの1974年盤も市場で高く評価されています。この1962年のフィルハーモニア管弦楽団との録音はそのなかでも決定盤として発売以来君臨しており、魅力的な歌手陣、演奏の精緻さと共にベームの手綱さばきが絶品であり、落ち着いたテンポでの歌いやすさが余裕を与えていることもあってか、素晴らしい成果をもたらしています。録音も細部まで良く捉えられており、特に今回の最新復刻で聴くと名盤の条件をすべからく満たしていると理解できるのではないでしょうか。従来のCDでは解像度が必ずしも良好とは言えなく、いまひとつ真価が伝わって来ませんでしたが、今回の霧が晴れたかのような生き生きとした音楽にぜひ注目いただければと思います。これは、やはりマスターテープの状態によるところが大きく左右しています。今回の復刻により、SACD(DSD)の特質であるナチュラルな声の質感やスケール感豊かなオーケストラの響きの相性の良さも、この盤の評価を更に高めることになると思います。
(1/2)
Arturo Benedetti Michelangeli, Philharmonia Orchestra – Ravel, Rachmaninoff, Haydn – Piano Concertos [2 SACDs] (1957-1975/2021)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:30:32 minutes | 3,64 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / EMI / Tower Records Japan – TDSA-215/16
得意としたラヴェル含むミケランンジェリの超名盤アルバムと、1975年録音のハイドン2曲を最新SACD化。
最上の音質を目指し復刻。ハイドンは世界初SACD化。
新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitで新たにデジタル化。
新規解説付
ミケランンジェリの愛奏曲であるラヴェルのピアノ協奏曲と由来あるラフマニノフの同第4番という永遠の名盤に加え、1975年に収録された知られざる名曲、ハイドンのピアノ協奏曲2曲を最新で復刻。特に技巧的にも絶頂期であったラヴェルはこの曲の代表的な演奏として名高い、まさに至宝的音源です。ハイドンも曲の真価を伝える最上の演奏で、録音も優秀。ハイドンは初SACD化。本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です
ミケランンジェリ(1920.1.5-1995.6.12)のラヴェルとラフマニノフの第4番の協奏曲はこれまで何度も再発が行われており、SACDも発売されていました(EMIからSACDシングルレイヤー以外、別レーベルからのSACDハイブリッド盤もあり)。それぞれの曲を代表する音源であるばかりではなく、数少ないミケランジェリによる録音の中でも一二を争う名盤として著名です。本人が特に好んだラヴェルは名盤中の名盤でしょう。唯一のセッション録音でありその後二度と再録を行わなかったその演奏はまさに絶品で、技術的にも音楽的にもひとつの完成形と言えるものです。一方、ラフマニノフもあえて本人が選んだというだけあって、この曲のベストとして君臨しています。今回、これら2曲に加えて、1975年に録音された珍しいハイドンの2曲を2枚目にカップリングしました。EMIでのステレオによる協奏曲録音は以上4曲のみであることや、これまでハイドンに関してはSACD化されたことがないため、合わせて高音質化を行った次第です。このハイドンは驚くべき演奏で、ミケランジェリによって曲の真価が発揮されたと言っても過言ではないでしょう。ピアノの音色の美しさや、そもそもの巧みなタッチ含め録音の良さでも光る音源のため、SACD化がこれまで行われなかったのは不思議なくらいです。もっとも曲が浸透していないとは言え(弟子のアルゲリッチにも第11番の録音あり)、埋もれるにはもったいなほどの曲ですので、この機会にぜひ堪能ください。
(1/2)
Berliner Philharmoniker, Herbert von Karajan – Strauss: Ein Heldenleben, Tod und Verklarung (1982-1985/2020)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:12:13 minutes | 2,9 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Deutsche Grammophon / Esoteric – ESSG-90227
https://www.esoteric.jp/en/product/essg-90227/top
Read morePhilharmonia Orchestra, Otto Klemperer – Klemperer Conducts German Opera Overtures (1960-1961/2020)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:16:41 minutes | 3,08 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Tower Records Japan – TDSA-167
オリジナルの「ドイツ・オペラ序曲集」に2曲のヨハン・シュトラウス作品を加えた全8曲の小品を復刻。
新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化し最新復刻。新規解説付。世界初SACD化
1960年に都度収録されたオリジナルのアルバム「ドイツ・オペラ序曲集」の6曲に加え、翌年録音のヨハン・シュトラウス作品2曲を新規でカップリング。ウェーバーは特に作品を知り尽くしたクレンペラーによる充実した響き。圧倒的な演奏です。一方、ウィンナ・ワルツ含む2曲は小品ながらも大曲と錯覚するかのようなユニークさがあり、これもまた興味深い録音。今回、新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用いてSACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。世界初SACD化。
この「ドイツ・オペラ序曲集&ワルツ」は1960年に収録されたオリジナルリリースの各オペラ序曲等の6曲に、翌年録音のヨハン・シュトラウス作品を2曲収録しました。これらのシュトラウス作品は元々前述のワイルが入ったアルバムに収録されていた曲で、今回はカップリングを変えての復刻となります(本来ここに「ウィーン気質」を入れる予定でしたが、収録時間の関係で今回は割愛しています)。「ドイツ・オペラ序曲集」のうち、特にウェーバーは作品を知り尽くしたクレンペラーならではの充実した響きがあり、圧倒的な演奏です。一方、ウィンナ・ワルツ含む2曲は小品ながらも大曲と錯覚するかのようなユニークさも含めて曲の奥深さを感じさせます。いずれの小品も綿密に構築されているのは大曲と同じですので、聴き終わった後の充実度は引けを取りません。音質はこちらも充実しており、セパレーションも良好で見通しも良いため、オーディオ的な満足度も高いと思います。
音質的には今回、本国にあるオリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、従来を超える192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新でマスタリングを行いました。そのためか、今回の音質は緻密さと幅広いレンジ感、近接感をより獲得しており、リアルになった音質で最上の演奏をお楽しみいただけます。一部にはノイズ等も散見されますが、今回もオリジナルを尊重し、バランスを含め、あくまで最小限の範囲で音楽的なマスタリングを目指しました。尚、解説書には川瀬昇氏による新規文章を掲載しています。
このシリーズでは、SACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に高い解像度と豊かな音場を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。今回のDefinition Series第33弾は、計3タイトルを発売いたします。
Royal Philharmonic Orchestra, Thomas Beecham – Grieg: Peer Gynt, Orchestral Works (1955-1959/2021)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:16:02 minutes | 3,06 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Tower Records Japan – TDSA-206
ビーチャム没後60年企画。永く聴き継がれてきた名盤を最良の状態で復刻!生き生きとした躍動感溢れる演奏&優秀録音!最上の音質を目指し新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化し最新復刻。新規解説付
サー・トーマス・ビーチャム(1879-1961)没後60年企画。1956年の収録ながらも永らく聴き継がれてきたビーチャムを代表する演奏のひとつである「ペール・ギュント」が過去最高音質で蘇りました!独自にセレクトした抜粋版による演奏で、ビーチャムらしい生き生きとした躍動感と抒情性に溢れた名演です。カップリングの最後の2曲は1955年の旧EMIによるステレオ初期録音ながらも瑞々しい音質には驚くばかりです。本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤です。
最新のDefinition Seriesは2021年に没後60年を迎えた、未だ英国を代表する指揮者のひとりと言っても過言ではないサー・トーマス・ビーチャム(1979.4.29-1961.3.8)の名作を取り上げます。旧EMIレーベルへの収録である1955年から59年にかけてのステレオ初期録音ですが、ほぼ60年以上前の録音でありながら、その鮮明さと音楽の瑞々しさに驚くほどで、DECCAのステレオ初期とは異なる、既に当時世界最高峰のひとつであったEMIの録音技術の素晴らしさに感嘆する出来映えです。これまでCD化されている音源とも差があり、今回の192kHz/24bitでの新規デジタル化の効果とマスターテープの状態が良かったことや復刻技術の進歩が大きいとはいえ、耳を奪われるくらいの解像度・鮮度に驚嘆ください。
(1/2)
Leopold Wlach, Vienna Konzerthaus Quartet – Mozart, Brahms – Clarinet Quintets (1951/2020)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 01:15:32 minutes | 3,03 GB
Genre: Classical | Publisher (label): Warner Classics / Esoteric – ESSW-90232
https://www.esoteric.jp/en/product/essw-90232/top
Read morePhilharmonia Orchestra, Carlo Maria Giulini – Mozart: Le Nozze di Figaro [2 SACDs] (1959/2021)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 02:33:00 minutes | 6,14 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Tower Records Japan – TDSA-203/4
豪華歌手陣と共に若き日のジュリーニによる軽快な指揮が魅力の歴史的名盤!
世界初SACD化。最上の音質を目指し新規で本国アナログ・マスターテープより復刻。
歌詞対訳、新規解説含む152Pに及ぶ解説書付。
シリアル・ナンバー付800セット限定盤
永遠の「フィガロ」と言うべき出来の歴史的名盤を最上の音質で再現!1959年、ジュリーニが弱冠45歳時に収録された旧EMI音源です。ほぼ同時期に「ドン・ジョヴァンニ」も録音されており、良く熟考された豪華歌手陣とジュリーニによる軽やかで爽快なテンポ感は現代でも非常に魅力的。長く聴き継がれてきた演奏です。SACDで聴く声質は絶品で、この名盤の評価が更に高まることを期待します。優秀録音盤。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。歌詞対訳、新規解説付。永久保存盤です。
ジュリーニは同時期に「ドン・ジョヴァンニ」も収録しています。こちらの方が過去に市販でSACD化されたこともあり、有名かも知れません。キャストも一部被っていますので共通している点も多く、多くのリスナーにとってはファーストチョイスとして昔から聴いてきた演奏ではないでしょうか。若き日のジュリーニによる軽やかで爽快なテンポ感はこの作品に相応しく、独墺系とイタリア系による混合のソリスト陣もうまくまとめ上げています。演奏に備わる流麗さと端正さがほどよく共存するのは、この演奏の大きな魅力でしょう。録音の質も非常に高く、1959年の収録というのを忘れさせる位であり、声の質感の高さと伸び、艶やかさは抜きんでていると言って良いと思います。マスターテープに残されている情報量の多さは、この作品に例え親しみがない方にとっても感銘を受けるに違いありません。やはり、名盤たる所以を感じる凄い演奏です。この録音はセッションに時間をかけたことと、プロデューサーであるウォルター・レッグの意気込み(例えシュヴァルツコップであっても容赦をしなかったなど:今回の「フィガロの結婚」の解説に、岸純信氏によるコッソットの談話として紹介あり)含め、録音に関わった方々の拘りが感じられます。幸い今回の高音質化により当時の雰囲気まで伝わってきますので、現代の復刻技術の素晴らしさも含め、制作物としての思い入れも感じ取っていただけたらと思います。今回の音源はマスターテープの状態も良く、音質面でも素晴らしい出来です。数々の名曲・名唱にも魅了されるこの盤もまた、高音質化により見事に蘇りました。声に適性があるSACDでは、さらに素晴らしい音質を堪能できると思います。
(1/2)
Chor und Orchester der Staatsoper Berlin, Franz Konwitschny – Wagner: Tannhäuser (1960/2021)
SACD Rip | SACD ISO | DST64 2.0 > 1-bit/2.8224 MHz | 03:03:03 minutes | 7,34 GB
Genre: Classical | Publisher (label): EMI / Tower Records Japan – TDSA-187/89
数あるタンホイザーの録音の中でも抜群の説得力を持つ、コンヴィチュニー最高のオペラ録音のひとつを世界初SACD化!
1960年当時の驚異的な録音を最上の音質で復刻。新規解説・対訳付。
新規で本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新復刻。シリアルナンバー付800セット限定盤
充実したキャストによる1960年録音の名盤が見事に蘇りました。ステレオ録音はそれほど多くないコンヴィチュニーのオペラ録音の中でも、同時期の「さまよえるオランダ人」と並んで高い評価を得ている旧EMIレーベルのこの「タンホイザー」は、単なる古き良き時代のドイツを想起させるに留まらない、永遠の名盤ともいえる出来です。当時のマスターテープは現代まで良い状態を維持しており、まるで最新録音であるかのような明瞭な音質に驚きます。演奏・録音ともに素晴らしいアルバムです。本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説・歌詞対訳付。永久保存盤です。800セット限定のシリアル・ナンバー・シール付。
フランツ・コンヴィチュニー(1901-62)の録音は、2020年にBerlin Clasics原盤のステレオ音源を多数復刻し、従来は埋もれていたその類稀な音楽性や資質が、高音質化により詳細に掴めるようになりました。マスターテープに残されていた緻密なまでの彼の指揮が現代に蘇ったことは、音質向上によるところが大きいです。録音時期がステレオ初期までであったため音源自体は多くはありませんが、残された盤はどれも珠玉の逸品ばかりです。さらに少ないオペラ録音の中でも、同時期の「さまよえるオランダ人」と並んで高い評価を得ているのが、この「タンホイザー」であり、キャストの充実振りは現在見ても目を見張るものがあります。そして、今回の復刻での歌唱含め今から60年以上前の収録とは思えないほどの瑞々しい音質には驚きます。ブラインドテストをすれば最新録音と思う方もいるのではないでしょうか。従来のCDではもやもやとした解像度のためいまひとつ真価が伝わって来ませんでしたが、今回の復刻での、霧が晴れたかのような生き生きとした音楽にぜひ刮目いただければと思います。これは、やはりマスターテープの状態によるところが大きく左右しています。(1/2)